Extra edition novel
⚠︎注意⚠︎
こちらは公式の番外編である
「進撃のスクールカースト」
を主にしつつ若干のキャラ改変有
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進撃のスクールカーストわん!
それは稲妻が身体中を駆け巡るに等しい衝撃であった
つまらない日常、つまらない人達
つまらないご飯、つまらない学校
面白くない友達に、堅物な親
ごくごくありふれた日常はとてもありがたく何においても尊ぶべきものである
…わかっている。理解はとうにしていて…
だがその実その日常に広がる黒いシミは確実にあたしを蝕んでいた
幸せなあたし。誰が見ても申し分ない人生…
理解はしている。わかってもいる。
脳が受け付けないだけ
脳が受け付けられなければ次第にそれは不快になって、苛立ちに変わってゆく
そんな時に駅前のホームで見かけたのが運命の出会い…
ほんとに一瞬の出来事だった
目と目があった瞬間に…心臓の鼓動が爆ぜる衝撃というのを初めて知った
それ以降彼の事が知りたくて…知りたくて…堪ら無くなってしまい、遂に、彼の務める学校まで着いてきてしまった
「うふふ……ど、どうしよう!あたしもこの学校に転入しようかな……へへ…」
変質者よろしく正門の前でいつもの妄想に浸っていた
あたしなんかが彼に近づけなくとも、こうして彼の教師姿を想像していれば幸せ
門から窓越しの彼を見ようとくるりと正門に顔を向けた
……自分と同じぐらいの背丈の顔怖おじさんがあたしを凝視していたという事実に戦慄…
えっ??なになになに?なに?超こわい!なにこのおじさん!すげぇかおこわい!
なんでこんな睨んでんの!あ!当たり前か!いま学校ある時間なのに明らか他校の女の子が正門に隠れてくふくふ独り言言いながら笑ってたらそりゃ変か!そうだよね!わかるわかる!
でも顔怖!!!!!華のJK見てんだからもっと穏やかとは言わない!真顔でもいい!その睨むような顔やめでーーー!!!!!
『おい…』
「ず、ずびばぜんでしだ!!!!」
この圧力とあまりにも低すぎる威圧感満載な声に耐えきれずに勢いよくダッシュ決め込んだあたし、今ならBORUTO越せるよ、世界の覇者にあたしが成る!
愛しの貴方へ!
あたしもあんな感じであなたを付け回していたのかと思うと!!!!!大変心が痛みました!!!!!本当に申し訳ありません!!!!でも恋する乙女は猪突猛進で頑張ります!!
華のJK、フィーナより
________________________...一方
『なんだ、アイツは…』
ブツブツ聞こえたから近寄ってみれば、俺の事見た瞬間に、青い顔して子豚みたいにブルブル震えやがって……
声をかけただけなのに…逃げ足が速ぇ女だったな…
声をかけた瞬間の泣き顔を思い出す_____...
『まァ……悪くない』
自分でも無意識に口角が上がっているのを実感した
それ以降は、そいつがどこの門や壁付近にいても見つけられるようになったし、確認できるほどにそいつの行動パターンを把握できるようになった
まァ、そいつ程わかりやすい奴もそうそういねぇ…
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